ト イ レの住宅改修


便座へ接近と壁への逆付けL字型手すり

  脊髄損傷(中位胸髄以下)の利用者さんでは、車いすから便座への移乗を自力でできますが、そのためには車いすと便器を接近させなければなりません。そのために、従来のトイレへの出入り口をあきらめ、トイレの壁に新たに出入り口を設けることもあります。
 この利用者さんの場合、建売住宅のために図面が無く???、しかも鉄骨住宅のために、壁の中の構造がイマイチわからず、もし、壁を壊したものの、そこに鉄骨が入っていたら、出入り口として使えないどころか、壊した壁は元には戻りません・・・。「途中に筋交いなどが入っていたらどうしよう!!」と、壁を壊す前に、ものすごくドキドキしましたが、「筋交いが入っていたら、修復代金は私が持つ!」って言って施行者を励ました。結果、入っていなくて、本当によかった!
 また、L字型手すりを縦部分が奥になるように、通常とは逆に取り付けました。これは、便座からお尻を浮かすときに使います。