住宅改修への考え  その7


施行者の「質の確保」が重要な住宅改修!

  介護保険制度で行われている「住宅改修」には、2つの課題があります。
 一つは、「施工事業者が登録制でないために、保険者側からの指導がなかなかできない。」ということと、2つ目は「施工事業者によって、技術や施工水準のばらつきが大きい。」ということです。前者については法制度を変え、「施工事業者登録制」にすることで解決できますが、後者については、市町村などの保険者が中心となって、地道に研修を繰り返すなどの教育をして、向上させ続けることが必要です。
 生活を営む上で、何らかの支援を必要とする利用者さんの住宅改修に関わるからには、建築施工に関する知識や技術はもちろん必要ですが、病気や障がいに関する知識や、人間の生活に関する知識などが必要不可欠です。地道にこれら知識を積み重ねようとする、向上心のある施工事業者を、市町村は大切にし、その証として「登録」すればよいのです。
 このような知識と技術を兼ね備えた施工事業者が全国で育って初めて、均質な住宅改修サービスが行われるのだと思うのです。